・ 楽天証券をメインに使っているので、楽天銀行の証券担保ローン(楽天証券から申し込むサービス)に絞った内容です
・ 担保の値下がりで損失が出る可能性があるので、利用は慎重に、自己責任でお願いします
・ 近いうちに住宅ローンを組む予定がある方は、先に後半の「住宅ローン審査で全額返済・解約した体験談」をお読みください
・ 金利と、金利を使った計算は2026年9月現在のものです。最新の金利は楽天銀行の公式ページで確認し、適宜置き換えてお読みください
私自身、101万円から始め、現在(2026年10月時点)は1,001万円を担保融資比率約20%で運用しています。実際に使ってきた経験から、結論は次のとおりです。
- 目安は担保融資比率20% → リーマンショック級の下落でも、借入停止ラインの60%に届かない
- 始めるときは15% → 慣れるまでは、さらに安全域を取る
- 借入は101万円から → 100万円以下は金利が1%高い
- 借入が700万円前後を超えるなら1,001万円 → 最優遇金利になり、利子の総額が安くなる
証券担保ローンを検討した理由
レバレッジなしで資産形成を進めてきましたが、資産が増えるスピードには限界がありました。加速させるには、次のような方法があります。
- 年収アップ
- 節約
- 副業
ただ、どれも簡単ではありません。特に、節約はある程度やると行き詰まります。
そこで、信用取引ではなく、証券担保ローンでお金を借りて株を買い増すことを検討しました。
借金は絶対にしないと決めていたのですが(笑)
もともとは「借金=悪」と考えていました。理由は次の3つです。
- 借金をすると利息を払わないといけないので損。一括で払うべき
- 借金をすると、返済のプレッシャーでストレスがたまる
- 世間体がよくない
そのため、信用口座は開設していますが、信用取引は使ったことがありません。
信用取引を使ったことがないため、実は優待クロスもしたことがないですね。
ただ、SNSを見ていると、資産形成がうまくいっている人ほど、借金を上手に使っている印象がありました。「少ない借金は悪だが、億を超えるような多額の借金は信用の証」と言っている人もいて、目から鱗でした。
すごくまともそうな人が借金肯定派だったりするんですよね。最初は「え?」と思いました。
もちろん、うまくいった人だけが目立っている(生存者バイアス)可能性もあるので、そのまま真似するのは危険です。私の考えが本当に変わったきっかけは、インフレでした。インフレのときは、借金をした方が有利になることがあります。
例えば、100万円を借りて株やゴールドを買い、その後物価が2倍になったとします。資産の価格も200万円に上がれば、売って100万円を返しても、手元に100万円残ります。借金の額は100万円のまま変わらないので、物価が上がるほど、借金は実質的に軽くなります。
では、インフレは続くのでしょうか。私は経済の専門家ではありませんが、インフレはしばらく続く可能性が高いと考えています。根拠を簡単にまとめると、日本は債務がGDPの2倍を超えています。さらに、団塊の世代が全員75歳以上になって医療・介護費が増え、減税を求める声も強まれば、債務はさらに膨らみます。そのため、インフレで実質的な債務を減らすしかなく、「意図的な」インフレがしばらく必要になると思います。
世の中何が起こるかわかりませんので、逆方向に行く可能性もあると思います。難しいですね。
もちろん、デフレに戻れば話は逆になり、お金のまま持っておく方が有利になります。
楽天銀行 証券担保ローンとは
持っている株を担保にして、お金を借りられるサービスです。貸し手は楽天銀行で、楽天証券は申し込みの窓口(銀行代理業者)です。利用するには、楽天証券と楽天銀行の口座を開設し、マネーブリッジを設定しておく必要があります。
主な特徴は次のとおりです。
- 1万円単位で借りられる(借入限度額が10万円以上になるように担保を設定する必要がある)
- 資金の使い道は原則自由
- 担保にしても、配当や株主優待は受け取れる
持ち株を担保にしても配当と優待はそのまま受け取れるので、かかるコストは利子だけです。
使い道
資金の使い道は原則自由で、株の買い増しのほか、冠婚葬祭などの急な出費にも使えます。
急な出費に使う場合、株を売ると利益に約20%の税金がかかりますが、借りれば利子だけで済みます。持ち株を売らずにお金を用意できるのが、証券担保ローンの強みです。
ただし、次の用途には使えません。
- 金融商品取引の損失の穴埋めや、信用取引・先物・FXなどの委託証拠金
- 楽天証券の投資一任契約(楽ラップなど)の資金
- 楽天証券が扱う募集・売出し有価証券の購入資金
- 保険の契約資金
- 事業の用途
- その他、楽天銀行が不適当と判断したもの
要は、お金がちゃんと返せるように、大きく減りかねない用途は制限しているということだと思います。こういった制限はありますが、普通に株を買う分には基本的に引っかかることはないような気はします。
借りたお金を信用取引の保証金に回して、さらにレバレッジをかけることはできません。一方、借りたお金で現物株を買うのは問題ありません。
金利(2026年9月現在)
| 借入残高(元本) | 借入利率(年利) |
|---|---|
| 1,000万円超 | 年2.375% |
| 100万円超1,000万円以下 | 年3.375% |
| 100万円以下 | 年4.375% |
押さえておきたいルールは3つです。
- 毎月末の借入残高で、翌月の金利が決まる
- 楽天銀行の短期プライムレートに連動する変動金利で、金利が変わると、すでに借りている分にも新しい金利がかかる
- 契約後の初回利用月だけは、借入残高ではなく借入限度額で金利が決まる
この記事を最初に書いた2025年11月は、1,000万円超が年1.875%でした。1年足らずで0.5%上がっています。
初回利用月のルールは、知っておくと得をします。担保を多めに設定して借入限度額を1,000万円超にすれば、初月については1,000万円超の金利で借りられます。ただし、2か月目からは月末の借入残高で決まります。
また、月の途中で1,000万円超に増やしても、1,000万円超の金利が適用されるのは翌月分の利子からです。例えば10月15日に1,001万円に増やすと、10月分の利子は年3.375%、11月分から年2.375%になります(11月分の利子が引き落とされるのは12月の第一営業日)。
増やした月は、増えた残高にも100万円超1,000万円以下の金利がかかります。なので、増額は月末近くにした方が、利子は少なく済みます。ただし、月末の残高で翌月の金利が決まるので、月末までに増額を終えておく必要があります。担保を追加する場合は設定に1〜2営業日かかるので、余裕を持って手続きしましょう。
とはいえ、利子を減らすために増額を月末まで待つよりは、株を買いたいタイミングを優先した方が良いと思います。例えば100万円を月の半ばに増やしても、月末に増やした場合との差は1,400円ほどです。
金利は楽天銀行が決めているので、最新の金利は楽天銀行の公式ページで確認してください。楽天銀行:お借入利率について
借入限度額と担保にできる銘柄
借入限度額は、担保時価総額の60%です。
他社の証券担保ローンも、おおむね50〜60%で横並びです。
担保にできるのは、国内の上場株式・ETF・REITに限られます。NISA口座の株や投資信託など、持っていても担保にできないものは意外と多いので、始める前に自分の持ち株を確認しておきましょう。
- 国内上場株式
- 国内ETF
- 国内REIT
※いずれも東証・名証で扱える銘柄
- NISA口座で持っている銘柄
- 投資信託
- 米国株などの外国株
- 単元未満株
- 信用取引の代用有価証券や、貸株に設定している銘柄
- ETN
- 整理銘柄・監理銘柄など
- 前日終値で、最低売買単元の代金が3万円未満の銘柄(一部例外あり)
3万円未満の銘柄が担保にできないのは、株価が低いと値幅制限の割合が大きくなり、銀行がお金を回収できなくなるリスクがあるためだと思います。例えば株価100円の銘柄は、値幅制限が50円なので、ストップ安1回で50%下がります。ただし、NTTやソフトバンクなど、楽天銀行が認めた一部の銘柄は例外として担保にできます。
株式分割で最低売買代金が3万円を下回ると、その銘柄を担保にできなくなる可能性があります。分割する企業が増えている今は、気にしておきたい点です。
また、個人的には、投資信託も担保にできるようにしてほしいと思っています。他社の証券担保ローンには投資信託を担保にできるものもあるので、そのうち対応されるのではと期待しています。
リスク:担保融資比率60%と85%のライン
証券担保ローンのリスクは、担保にした株が値下がりしたときに表れます。その度合いを測るのが「担保融資比率」で、これを低く抑えておくことがリスク管理の中心になります。
担保融資比率とは
担保融資比率は、担保の時価に対して、いくら借りているかの割合です。
経過/未払利息は、まだ払っていない利子です。利子は毎月第一営業日に引き落とされるので、月末には約1か月分がたまっています。例えば、101万円を年3.375%で借りている場合は次のとおりです。
計算例
101万円 × 3.375% × 30日 ÷ 365日 ≒ 約2,800円
遅延損害金は、利子を引き落とせなかったときにかかるもので、借入残高(元本)全体に対して年14.0%です。例えば1,001万円借りていれば、1日あたり約3,800円かかります。1か月以上延滞すると、延滞を解消した後も新しく借りられなくなります。
引き落とし口座の残高だけは、切らさないようにしましょう。
60%を超えると借入停止、85%を超えると強制売却
担保にしている株が値下がりすると、担保融資比率は上がります。60%と85%を超えると、次の制限がかかります。
| 担保融資比率 | 制限 |
|---|---|
| 60%超 | 新しく借りることも、担保を外すこともできない |
| 85%超 | 翌営業日に担保の銘柄がすべて売却され、返済に充てられる(売る銘柄やタイミングは選べず、取り消しもできない) |
中々厳しいですね。
85%を超えると強制売却です。暴落の底で売られると、その後の回復を取り逃がしてしまいます。これは絶対に避けなければいけません。
60%も、借入や担保の入れ替えができなくなるので、避けたいラインです。
では、60%から85%まで、どのくらい余裕があるのでしょうか。担保100万円・借入60万円(60%)の状態から、担保が70.6万円(60÷0.85)まで下がると85%に達します。
| 担保融資比率 | 担保時価総額 | 借入 |
|---|---|---|
| 60% | 100万円 | 60万円 |
| 85% | 70.6万円 | 60万円 |
下落率にすると29.4%です。個別株なら、2日連続のストップ安で届いてしまうこともあります。
60%から85%までの余裕は、思ったより小さいです。なので、借りる時点で担保融資比率を低く抑えておくことが大切です。では、どのくらいに抑えればいいのでしょうか。
担保融資比率の目安は20%、始めるときは15%
まず、過去の暴落でTOPIXがどれだけ下がったかを見てみます。
| 暴落 | 直前の高値 | 安値 | 下落率 |
|---|---|---|---|
| リーマンショック | 1,823.89 (2007年2月) | 698.46 (2009年3月) | 61.7% |
| コロナショック | 1,747.20 (2019年12月) | 1,199.25 (2020年3月) | 31.4% |
リーマンショックは約2年かけてゆっくり下がったので、途中で返済や担保の追加をする時間があります。一方、コロナショックは下落の大半が2020年2月下旬から3月の約1か月に集中しました。
次に、借りたときの担保融資比率ごとに、担保が何%下がると60%と85%に達するかを計算しました。
60%に達する下落率
60%を超えると、新しく借りることも担保を外すこともできなくなります。
| 借りたときの担保融資比率 | 60%に達する下落率 |
|---|---|
| 5% | 90.9% |
| 10% | 83.3% |
| 15% | 75% |
| 20% | 66.7% |
| 25% | 58.3% |
| 30% | 50% |
| 35% | 41.7% |
| 40% | 33.3% |
| 45% | 25% |
| 50% | 16.7% |
| 55% | 8.3% |
| 60% | 0% |
85%に達する下落率
85%を超えると、担保の銘柄がすべて強制売却されます。
| 借りたときの担保融資比率 | 85%に達する下落率 |
|---|---|
| 5% | 94.1% |
| 10% | 88.2% |
| 15% | 82.4% |
| 20% | 76.5% |
| 25% | 70.6% |
| 30% | 64.7% |
| 35% | 58.8% |
| 40% | 52.9% |
| 45% | 47.1% |
| 50% | 41.2% |
| 55% | 35.3% |
| 60% | 29.4% |
例えば担保融資比率20%で借りた場合、担保が66.7%下がるまでは60%に届きません。
ここから目安を考えます。攻める場合は、次の2つの考え方があります。
- リーマンショック級(61.7%)の下落でも85%に届かない → 30%(85%に達する下落率64.7%)
- コロナショック級(31.4%)の下落でも85%に届かない → 55%(85%に達する下落率35.3%)
ただ、どちらも攻めすぎだと思います。理由は3つです。
- 過去より大きな暴落が来る可能性がある
- 個別株で銘柄数が少ないと、指数より大きく下がることがある
- 暴落時も60%以下に保ち、身動きが取れる状態でいたい
なので、個人的にはやはり安全寄りで考えるのがいいと思います。
安全寄りに、リーマンショック級(61.7%)の下落でも60%に届かない担保融資比率を見ると、20%(60%に達する下落率66.7%)になります。これを目安にしました。
ネットで調べると、20%くらいなら大丈夫と考えている人が多いようです。自分で計算しても、同じ比率になりました。
さらに、使い始めは値動きへの慣れも必要なので、15%(60%に達する下落率75.0%)からスタートするのがおすすめです。
まとめると、担保融資比率の目安は次のようになります。
| 安全度 | 担保融資比率 | 説明 |
|---|---|---|
| ~20% | リーマンショック級(61.7%)の下落でも60%に届かない | |
| 20%~40% | コロナショック級(31.4%)の下落でも60%に届かない | |
| 40%~ | 暴落時に60%を超える可能性がある |
101万円から始めたときの担保融資比率は約8%でした。301万円に増やして約10%になったところで、住宅ローンの審査のために一度完済しています(詳しくは後半で書きます)。500万円で再開したときは約14%、1,001万円に増額した現在は約20%で運用しています。
100万円を追加で借りたときに、担保融資比率と利子が実際にどう変わったかは、資産公開の記事で数字とあわせて公開しています。
借りたお金で買った株も担保にできる(2階建て)
ここが重要なのですが、借りたお金で買った株も担保にできます。そのため、実際のレバレッジはもう少し上がります。
担保1,000万円、担保融資比率15%で計算すると、借入総額は次のとおりです。
計算例
借入総額 = 1,000万円×15% + 1,000万円×15%×15% + … = 1,000万円 × 0.15 ÷ (1 − 0.15) ≒ 176.5万円
参考)無限等比級数の和:a × r ÷(1 − r) (a:元の担保、r:担保融資比率)
レバレッジは1.18倍になります。担保融資比率ごとのレバレッジは次のとおりです。
| 担保融資比率 | レバレッジ |
|---|---|
| 5% | 1.05倍 |
| 10% | 1.11倍 |
| 15% | 1.18倍 |
| 20% | 1.25倍 |
| 25% | 1.33倍 |
| 30% | 1.43倍 |
| 35% | 1.54倍 |
| 40% | 1.67倍 |
| 45% | 1.82倍 |
| 50% | 2.00倍 |
| 55% | 2.22倍 |
| 60% | 2.50倍 |
担保にする銘柄の選び方
担保にする銘柄によって、暴落時の担保融資比率の上がりやすさは変わります。ポイントは、値動きの大きさと銘柄数です。
相性の良い銘柄
値動きが小さい銘柄です。値動きが小さいと、暴落時にも担保融資比率が上がりにくく、安心して借りられます。こうした銘柄なら、担保融資比率をやや高めにする選択肢もあります。
銘柄数も大事です。分散投資していると全体の値動きが小さくなるので、同じように担保融資比率が上がりにくくなります。
その意味では、TOPIXやS&P500に連動する国内上場のETFは、相性の良い選択肢です。ただし、オルカンなどの投資信託は担保にできないので注意してください。
株主優待投資とも相性が良いです。優待を受けられる単元だけ買うので、自然と銘柄数が増えるからです。優待は生活コストを下げる手段にもなります(【生活防衛】インフレ時代に備える。「株主優待」で生活コストを下げる方法)。
値動きが小さいと、暴落時にも落ち着いていられます。投資はメンタルも大事です。
相性の悪い銘柄
相性が悪いのは、相性の良い銘柄と逆の銘柄です。
値動きの大きい銘柄は、大きく下がる可能性があるので、担保融資比率を上げにくくなります。集中投資している場合も、全体の値動きが大きくなるので同じです。
いろいろな個別株を買ってきたうえ、優待株も多く持っているので、銘柄数がかなり多くなっています。その結果、全体の値動きが指数に近くなり、証券担保ローンと相性の良い状態になっていました。
長期で使う場合の借入戦略
私は短期売買が得意ではないので、借りたお金で買った株も、基本的には売らずに持ち続けます。そのうえで、借り方の方針は次の4つです。
- 利子だけ払い続け、元本は基本的に返さない
- 担保融資比率の目安(20%)を上限に、借入を少しずつ増やす
- 借りたお金で買った株も担保に入れる(2階建て)
- 金利の区分をまたぐ金額を意識して、借入額を決める
なお、契約は6か月ごとの自動更新で、更新のたびに楽天銀行の審査があります。長く借り続けるつもりでも、この点は頭に入れておきましょう。
私はまだ、更新を経験したことがありません。
借入は101万円からスタートする
100万円以下だと、金利が1%高くなります。例えば、100万円と101万円の利子を比べると次のとおりです。
| 借入額 | 金利 | 利子(年) |
|---|---|---|
| 100万円 | 年4.375% | 43,750円 |
| 101万円 | 年3.375% | 34,088円 |
実は、78万円以上借りるなら、101万円借りた方が利子は安くなります(101万円×3.375%÷4.375%≒77.9万円)。なので、借りるなら101万円からスタートするのが合理的です。
なお、資産が十分にあるなら、最初から1,001万円以上借りるのが一番金利が低くなります。担保融資比率15%・2階建てなら、持ち株が約5,670万円(1,001万円÷0.15−1,001万円)あれば可能です。
担保融資比率15%で101万円を借りるのに必要な担保は、次のとおりです。
- 借りたお金で株を買わない場合:101万円÷0.15=673万円
- 借りたお金で株を買う場合(2階建て):101万円÷0.15−101万円=572万円
もし今ゼロから資産形成をするなら、持ち株が572万円を超えたあたりで、すべて担保にして101万円借り、2階建てで運用すると思います。
借入が700万円前後を超えるなら、一気に1,001万円まで借りる
借入を増やしていき、1,000万円を超えると金利が一番低くなります。基本的には、ここを目指すのがいいと思います。
ただ、借入を100万円ずつ増やしていったときの利子を表にしてみると、途中で逆転が起きます。
| 借入総額 | 金利 | 利子(年) | 利子(月) |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 4.375% | 43,750円 | 3,646円 |
| 101万円 | 3.375% | 34,088円 | 2,841円 |
| 201万円 | 3.375% | 67,838円 | 5,653円 |
| 301万円 | 3.375% | 101,588円 | 8,466円 |
| 401万円 | 3.375% | 135,338円 | 11,278円 |
| 501万円 | 3.375% | 169,088円 | 14,091円 |
| 601万円 | 3.375% | 202,838円 | 16,903円 |
| 701万円 | 3.375% | 236,588円 | 19,716円 |
| 801万円 | 3.375% | 270,338円 | 22,528円 |
| 901万円 | 3.375% | 304,088円 | 25,341円 |
| 1,001万円 | 2.375% | 237,738円 | 19,811円 |
801万円と901万円は、1,001万円を借りるよりも利子が高くなっています。逆転する分岐点は次のとおりです。
計算例
分岐点 = 1,001万円 × 2.375% ÷ 3.375% ≒ 約704万円(2026年9月時点)
金利が変わっても、分岐点は「1,001万円 × 1,000万円超の金利 ÷ 100万円超1,000万円以下の金利」で計算できます。金利が上がるほど分岐点は1,001万円に近づき、この記事を最初に書いた2025年11月の金利では約653万円でした。
つまり、約704万円より多く借りたいなら、1,001万円借りた方が利子は安くなります。
ただし、1,001万円借りても担保融資比率が目安に収まるまで、持ち株の時価総額が増えるのを待つのが基本です。
応用:使わない分を現金で持っておく方法
ここからは少しトリッキーなやり方なので、こういう方法もある、くらいに読んでください。持ち株が増えるのを待たずに1,001万円借りたい場合の方法です。
借入を増やすと、担保融資比率も上がってしまいます。そこで、1,001万円借りても、株を買うのは必要な分だけにして、残りは現金で持っておく、という方法があります。
例えば、担保融資比率15%・2階建てで801万円まで借りたい場合を考えます。
計算例
・ 元の担保:801万円÷0.15−801万円=4,539万円
・ 801万円分の株を買った後の担保:5,340万円
・ 1,001万円借りた場合の担保融資比率:1,001万円÷5,340万円≒18.7%
・ 返済に回せる現金200万円を除いた、実質の担保融資比率:801万円÷5,340万円=15.0%
見かけの担保融資比率は18.7%に上がりますが、手元の現金200万円はいつでも返済に回せるので、実質は15%のままです。暴落が来ても、この現金を返済に回せば、最初から15%で運用していたのと同じ状態に戻せます。
ただし、返済して借入残高が1,000万円以下になると、翌月から金利は3.375%に戻る点には注意してください。
借入は101万円で始め、301万円まで増やしたところで一度完済しました。その後、500万円で再開し、最優遇金利を狙って1,001万円に増額しています。
証券担保ローンはやめとけ? 向いていない人
証券担保ローンは便利ですが、向いていない人もいます。
- 近いうちに住宅ローンを組む予定がある人:借入が審査に影響することがある(次の章で詳しく書きます)。住宅ローンを組む時期の考え方は、【持ち家購入のベストなタイミング】新卒〜3年目は「極安賃貸」で耐えろ。住宅ローン審査と資産形成を見据えたロードマップにまとめています
- 集中投資している人:担保の値動きが大きく、85%の強制売却ラインに届きやすい
- 金利の上昇に耐えられない人:変動金利で、すでに借りている分にも新しい金利がかかる。100万円以下の年4.375%は、高配当株の税引き後の利回り(3〜4%程度)を上回り、年3.375%でも利ザヤは薄い
配当利回りと借入金利の差は、金利が変わるたびに確認しておきたいところです。
住宅ローン審査で全額返済・解約した体験談
101万円から始めた証券担保ローンは、その後301万円まで借入を増やしました(担保融資比率は約10%)。
ところが、住宅ローンの審査で、証券担保ローンの借入を指摘され、全額返済しました。
その後、ある銀行から「サービス自体の解約は済んでいるか。担保設定をすれば、また借りられる状態か」と質問されました。
「完済」と「解約」は別物です。完済しただけでは、借入枠は残ったままです。
この質問で初めてそのことに気づき、解約するよう言われたわけではありませんでしたが、慌てて自分から解約しました。それを銀行に伝えると、解約証明書の提出を求められました。解約すると借入残高などの画面が見られなくなるので、解約証明書で証明するしかなくなる、ということだと思います。
実際には、完済しただけで問題ないという銀行もありました。解約していなければ、借入残高0円の画面のスクリーンショットだけで済んでいたかもしれません。完済だけで済む銀行なら、解約しない方が手続きは簡単です。
解約証明書の発行の手続きは、こちらで詳しく書いています。
その後、再契約して500万円の借入から再開しました(【資産公開2026.7】純資産7,000万円突破。証券担保ローン再開と見直すべきFIRE目標額)。再契約の審査で、以前の解約について何か聞かれることはありませんでした。さらに、最優遇金利が適用される1,000万円超を狙って1,001万円に増額し、現在の担保融資比率は約20%です。
まとめ
- 担保融資比率の目安は20%。始めるときは15%で、さらに安全域を取る
- 借入は101万円からスタートする
- 借入が700万円前後を超えるなら、一気に1,001万円まで借りる(分岐点は本文の式で計算できます)
- 近いうちに住宅ローンを組む予定がある人は、始める前によく検討する
私自身、時間をかけて整理したうえで101万円から始め、現在は1,001万円・担保融資比率約20%で運用しています。始めたときは、担保にできる銘柄をすべて担保に設定すれば比率はもっと下がりましたが、あえて一部だけを担保にして比率を高めにし、気持ちを慣らしていきました。
同じくレバレッジをかけた資産形成として、「持ち家」という実物資産への投資にも取り組んでいます。証券担保ローンは2階建てで1.25倍(担保融資比率20%)が目安ですが、住宅ローンは年収の7〜10倍まで借りられることもあり、レバレッジの大きさが桁違いです。この資金効率を活かせるかは、「上がる物件」を選べるかにかかっています。
証券担保ローンを使うには、担保になる株が必要です。その株を買う「元手」が、すべての出発点になります。私が資産を増やせたのも、節約で元手を積み上げてきたからです。特に効いたのは、住居費を大きく下げたことでした。投資と違い、節約は元手がなくても始められ、確実にプラスのリターンが得られます。
資産公開の記録、持ち家、節約の記事は、JTC会社員のFIRE計画|資産公開・証券担保ローン・節約の記事まとめにまとめています。