「ES・面接実践編」の通り、エントリーシートと面接を突破すればいよいよ異動になります。ですが、社内公募はここで終わりではありません。合格通知を受けてから実際に異動するまでの間にも、上司への報告や異動時期の調整など、気をつけたいポイントがいくつかあります。

この記事では、合格後の「出口戦略」について、私の実体験をもとに解説します。

※本記事は、JTC脱出の裏ルートを解説する「社内公募シリーズ」の第5回です。シリーズの全体像やメリット・デメリットについては、まず【第1回:まとめ編】をご覧ください。

社内公募合格後の「出口戦略」!「理想の辞め方」にこだわらないスマートな去り方

人事からの合格通知と、直属の上司への報告タイミング

合格通知は人事からメールできます。宛先、CCは人事だけです。このメールで、「合格したので異動できるが、異動することでいいか。」という最終的な意思の確認をされます。

私の時は、「テレワークはほぼできないが問題ないか。」という応募先の部署からの追加質問が添えられていました。

面接でも聞かれましたが、念押しされました。(笑)

「問題ありません。異動します。」と回答しました。これで異動が確定しました。

【異動が決まったことを現職場に伝える】

この時点では異動が決まったことを現職場の同僚は上司含め誰も知りません。そのため、まず上司に伝える必要があります。人事からは、

  • 「人事から」上司に伝える
  • 「自分から」上司に伝える

のどちらにするかメールで聞かれます。これは上司との関係性を踏まえて判断すればいいと思います。

私の場合は「人事から」伝えてもらうことにしました。

「理想の辞め方」にこだわらない割り切り

社内公募による異動、社外転職に限らず理想の辞め方というのはあると思います。よく言われるのが、

  • 辞めると告げたら、辞めるのを惜しまれる人が成功する
  • お世話になった人達の一人ひとりに挨拶をして辞めるのが常識

こんな感じでしょうか。こういう辞め方ができる人は次の職場でも、どこに行っても活躍できるんだと思います。たしかにこうありたいとは思うのですが、一方で中々難しいとも思います。

社内公募による異動や社外転職をする人の中には人間関係等の何かしらの問題を抱えている人も多いでしょうし、職場は「仲間意識」が強くて出ていく人には冷たくなるので、中々「キレイ」にはやめられないかもしれません。

もし理想通りの辞め方にならなかったとしても、

思ったより惜しんでくれる人が少なかった。異動先で成功できないかも。

のように思う必要はありません。誰が何と言おうと関係ないです。自分の人生を決めるのは自分。

せっかく環境を変えられるのだから、気持ちも切り替えた方がいいです。

それに、人間関係が得意じゃない人は世の中にいっぱいいますし、コミュ力お化けと呼ばれる総合商社の人達ですら人間関係の問題は抱えているようです。上手くいかなくても悩み過ぎる必要はありません。

異動時期の調整で「蚊帳の外」に?待つだけでなく人事へ働きかける重要性

異動の時期については、制度としては異動が決まってから2週間から半年後までになっています。

  • 現職場で抱えている仕事の区切り
  • 補充人員の確保の状況(異動した穴を埋める補充人員の確保)
  • 異動先の職場の状況(どれだけ人手不足が差し迫った状況か)

などを踏まえて決めていく必要があり、これは人事と現職場、異動先の職場の3者間で調整します。よって、異動者本人は人事からの連絡待ちで、完全に蚊帳の外になります。

社外転職の場合は民法で「2週間前までに退職の意向を伝える」ということになっていて、ルール上は意思表示してから最短2週間で退職できます。一方で、社内公募の異動は現職場の意向も汲んで進めるため、想定よりも待つ期間が長くなる場合があるようです。

他の異動者の経験談ですが、「早く異動したい」と人事に伝えたところ、「現職場で退職者が出たため少しでも長くいてほしい」とのことで、結局数カ月先になったそうです。私自身も合格後は「早く行きたいのに」ともどかしく感じていたので、気持ちは分かります。

【補充人員の確保】

社内公募の場合、自分が異動することで席が1人分空きます。通常の異動とは違って、

・異動させる代わりに他の人を入れるといった事前の調整

・人が抜けてもいいかどうかの事前確認

は一切ないはずです。そのため、社内公募で異動が決まったら、現職場と人事が大慌てで補充人員が必要か検討し始めると思われます。その結果補充が必要で、かつどうしてもすぐに補充ができないという場合は、部署側の事情優先で異動は先延ばしになります。

また、私自身も実際に「蚊帳の外」の状態で待つだけの時期がありました。異動時期についての人事からの返答がなかなか来なかったため、こちらから一度問い合わせてみたところ、そこから急に話が進みました。

結果的には、異動先の部署が人手不足ですぐにでも来てほしい状況だったこともあり、正式な辞令日より数日早く業務を開始することになりました。

「異動者は蚊帳の外」とはいえ、何も言わずにただ待ち続ける必要はありません。連絡が遅い、進捗が見えないなど少しでも気になることがあれば、遠慮せず人事に確認してみるのがいいと思います。特に早く異動したいという希望があるなら、それははっきりと伝えておいた方が、結果的に話が進みやすくなる可能性があります。

異動が正式に確定してから実際に異動するまでの間、社内で自分の味方になってくれるのは基本的に人事だけです。受け身で待つのではなく、必要なタイミングで自分から人事に働きかけていく姿勢が大切だと思います。

まとめ

合格後の流れをまとめると、

  • 合格通知は人事から届き、異動するかどうかの最終確認をされる
  • 上司への報告は「人事から」「自分から」を選べる
  • 理想の辞め方にこだわりすぎず、割り切ることも大切
  • 異動時期は人事・現職場・異動先の3者間で調整されるため、気になることがあれば自分から人事に働きかける

無事に異動が決まった後、実際に新しい部署でどんな現実が待っていたのか。結末記事で、専門性ゼロからのスタートを切った後のリアルな答え合わせを公開しています。

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