FIREを目指して節約中だけど、旅行には行きたい」 そんな時、誰もが思いつくのが「車中泊」による宿泊費の削減です。

しかし、車の維持費やガソリン代、高速代まで含めて緻密に計算したことはありますか?

実は、適当に車中泊をすると、普通に新幹線とホテルを使うより高くつくことがあります。

この記事では、車両の減価償却まで考慮したガチの試算を行い、「何泊以上なら車中泊がお得になるのか(損益分岐点)」を導き出しました。

旅費の聖域「宿泊費」を削る。その前に「移動費の罠」を知っていますか?

旅行が好きで長めの休みが取れたらいろんなところに旅行に行っています。

FIREしたらどこに行こう、と今から想像して楽しんでいます。

節約の大原則は「必要でないものは買わない」です。

旅行は生活するには必須ではないのは確かですが、自分がやりたいことなので削ることはできません。

そのため、いかに安く済ませるかを考えました。

旅行の2大コストは「移動」と「宿泊」

旅行にかかる2大費用は

  • 宿泊費
  • 移動費

になります。

(ちなみに、旅先でつい買いがちな「ペットボトル飲料」もチリツモで資産を食いつぶします。私は旅行中であってもここも徹底して削っています。)

このうち移動費を0円にするのはさすがに難しいので、宿泊費の方を車中泊をして0円にできないか、と考えたのが始まりでした。

旅行は日帰りの場合を除いて、基本的にホテル代がかかり、カプセルホテルや建物が古い安宿でも3,000円/泊くらいはします。

正直このクラスの宿に泊まると、細かな不満はいっぱいありますね。(笑)ただコスパはかなりいいとは思います。

単純に考えると、ホテル代の3,000円/泊の分だけお得になると思ってしまいます。

しかし、実際に計算してみるとそこまで単純ではありません。

旅行手段として安易に車を選ぶと、実は損をするケースもあります。

【徹底検証】新幹線 vs 車中泊。減価償却まで含めた「真の移動コスト」

多くの人が見落とす「1kmあたり20円」の重み

車で移動する場合は、

  • ガソリン代:160円/L
  • 燃費16km/L
  • 車の購入費200万円で廃車まで20万km乗る想定

を前提として計算します。

この場合、移動距離当たりにかかる費用は

ガソリン代:160(円/L)÷16(km/L)=10円/km

車両代:200(万円)÷20(万km)=10(円/km)

合計:10(円/km)+10(円/km)=20(円/km)

となります。

車の購入費用も考慮に入れるのがポイントで、今回の前提でもガソリン代だけ考慮する場合の2倍になります。

この数字を使って、ホテルに泊まる場合と車中泊をする場合の比較をしていきます。

ちなみにここでは車両代200万円で計算していますが、

  • エンジンオイルの交換費用
  • タイヤ交換費用

なども距離に応じてさらにかかってきてkmあたりの費用は増えます。

比較シミュレーション(東京~大阪)

例として、東京駅~新大阪駅で比較してみます。

電車&ホテル車中泊
宿泊費約4,000円/泊約500円/泊(入浴料)
移動費29,440円
(片道14,720円)
37,660円
(片道18,830円)
内訳
 高速料金:片道8,830円
 ガソリン+車両代:片道10,000円(距離:500㎞)

宿泊費については、ピンキリのため個人的に平均値と思える数字にしてあります。

宿泊費の差額は

電車&ホテル4,000(円/泊)ー車中泊500(円/泊)=3,500(円/泊)

となり、車中泊にすると3,500円安くなります。

移動費については、電車の場合は新幹線を利用して片道14,720円、往復29,440円です。

車の場合は、高速料金と先程計算した20円/kmを用いて計算すると、片道約19,000円、往復37,660円になります。

移動費の差額は

車中泊38,000(円)ー電車&ホテル30,000(円)=8,000(円)

となり車を利用した方が8,000円高くなります。

ちなみに別のルートで計算しても、基本的に車の方が高くなってしまいます。

車での移動は高くつきますね。

そのため、安く済ませるには泊数を増やしてトータルで費用を抑えることになります。

損益分岐点は「3泊4日」。車中泊が黒字化するボーダーライン

先程の計算結果を踏まえると、移動費の差額を宿泊費で黒字化する必要泊数は

8,000(円)÷3,500(円/泊)=2.3(泊)

となります。

つまり、3泊4日以上の旅行になると車中泊の方がお得ということになります。

まとめると、

  • 3泊4日で車中泊の方が2,500円安くなる。
  • 1泊増えるごとにさらに3,500円安くなる。

ということになります。

もし4泊5日の車中泊の旅を年に4回した場合は3泊4日+1泊なので、

1回あたり2,500(円)+3,500(円)=6,000(円)

年間で6,000(円/回)×4(回)=24,000(円)

の節約になります。

インバウンドの増加やインフレで、ホテル代は今後も値上がっていくのは間違いないので、節約効果は今回の計算結果以上にどんどん高まっていくはずです。

お金だけじゃない。「タイパ」と「積載量」のトレードオフ

時間は「新幹線」の圧勝。車は2倍以上の時間が溶ける

移動のコストを比較することも大事ですが、移動時間についても考えたいです。

私の経験上は、基本的に車での移動よりも電車や新幹線での移動の方が圧倒的に速いです。

東京~大阪間の移動の場合、

移動手段時間
新幹線片道約2時間30分
片道約5時間30分

といった感じで車の場合倍以上かかります。

また、車の場合は

  • 適宜休憩をはさむ必要がある
  • 渋滞につかまるときがある

など遅延要因が多いです。

これに比べると新幹線はほとんどの場合時間通りに移動できます。

自分で運転する場合は疲労も溜まりますね。

「荷物」は無制限。お土産も買い放題というメリット

ただ、車の場合は荷物を多く積めるのが新幹線にないメリットです。

泊数が多い場合は着替えも多くなりますが、新幹線の場合は荷物が大きいと疲れてしまいます。

また、お土産も車に入るだけ買えるのでメリットになります。

快適性は捨てる。数字には表れない「車中泊のリアル」

これまでは費用について比較して損得を判断してきました。

しかし、実際に車中泊をする場合は以下のようなポイントにも注意が必要で、総合的に判断していく必要があります。

夏は灼熱、冬は極寒のサバイバル

車中泊をする場合は、経験上夏は夜の気温23℃くらいが上限だと思います。これを超えると、暑くて眠れません。

冬は0℃が下限だと思います。寝袋に入っても首回りの隙間から冷気が入ってきて、眠れません。

色々な季節で車中泊してきましたが、夜の気温10℃台が快適です。車内の温度はもう少し高くなるので、このくらいの温度だと車内は過ごしやすい気温になります。

最低気温-2℃で車中泊したときもありますが、その時は寒かったですね。(笑) 風が強い日だったので、寝ている途中で風の音で何度か目が覚めました。

ちなみに車中泊のマナーとして、エンジンは切っておくべきとされていますのでエアコンは使えません。

理由としては、

  • エンジン音がうるさく周りの車中泊の人が眠れない
  • 寝ている間に万が一動いたりすると危ない

などがあります。

人気のある車中泊スポットでは、周りにも車中泊の人がいっぱいいたりします。

車種の選定

車中泊と言えばキャンピングカーが思い浮かびます。

ですが節約するために車中泊をやるのにわざわざ高いキャンピングカーを買っていては本末転倒になります。

生活する上で必要なため車を保有している場合に、車中泊が手段になると思います。

車種に関しては、座席を倒して横になれるスペースがあればOKだと思います。

フルフラットが望ましいですが、段差をうまく埋めれば他の車種でも可能だと思います。

場所探しとトイレ問題

屋根がある車中泊スポットはほとんどないと思いますので、雨の時はトイレ休憩で乗り降りする際濡れてしまいます。

できるだけトイレや建物の近くに車を止めるのがいいと思いますが、競争率が高く必ずしもそういう場所は取れません。

また、そういう場所は人の出入りが激しいので音が気になるかもしれません。

静かでないと眠れない人は、あえて離れた場所に止めるのも一案です。

車中泊スポットを探す手間

車中泊はどこででもできるわけではありませんので、できる場所を探す必要があります。

車中泊のおすすめ場所を紹介するサイトもありますが、自分の旅行の目的地に必ずしも近くなかったりします。

  • 入浴施設
  • スーパー、コンビニ

などが近くにあった方がいいため、スポット探しに時間がかかることもあります。

調べたりするのも楽しめる人が向いていると思います。

初期投資は最小限に。必須アイテムはこれだけ

必須アイテムを挙げてみました。

これだけ?と思ってしまいますが、これだけ揃えれば一応車中泊はできてしまいます。

  • マット
  • 寝袋
  • 目隠しシート
  • お風呂セット

マットと寝袋は寝るときに使用します。

目隠しシートは寝るときに外から見えないようにするために使用します。

自分の車の窓に合うようにアルミシートなどをDIYします。車種によってはちょうどいいサイズのカーテンなどが市販されていたりします。

お風呂セットが必要なのは、車中泊の場合ホテルと違って銭湯か温泉に行く必要があるためです。

高いポータブル電源なども不要のため、案外敷居は高くないです。

まとめ:損益分岐点は「3泊4日」。不便を楽しめる人には最強の節約術

車中泊するとホテル代が浮くので節約になると考えがちですが、車と電車のコストを比較すると必ずしも安くないことがわかりました。

【今回の結論】

  • 「2泊3日」までの弾丸旅行なら「新幹線」の方が安くて速い
  • 「3泊4日」を超えると、車中泊のコスパが爆発する(年間数万円の節約)
  • インフレでホテル代は上がる一方なので、節約効果は今後さらに高まる

正直、夏は暑いし冬は寒いので、快適性ではホテルに惨敗です。

しかし、その不便ささえクリアできれば、浮いたお金を投資に回して資産形成を加速させることができます。

私は慣れてからはずっと車中泊旅してますね。ホテル代なんて払いたくないって感じです。(笑)

私と同じように「ホテル代を浮かせたい」 と思った方は、まずは道具を揃えて、近くの道の駅などで「練習」から始めてみてはいかがでしょうか。(※夜の気温10℃台がおすすめです!)

私の初車中泊は最低気温-1℃でしたので、いい勉強になりました。(笑)

こうして浮かせた旅費は、全額「株」に変わっています。 泥臭い節約と投資のコンボで築いた、私のリアルな資産額はこちら。